SOUND

<span class="u-font-spacing u-font-spacing--head">『</span>親の七光り』<span class="u-font-spacing">こ</span>の言葉がいつだって俺の人生について回った。

幼い頃は、ステージに立つと
みんなが喜んでくれた。

もっともっとみんなを笑顔にしたくて、
死に物狂いで努力した。

だけど、そのうち気づいてしまった。

俺に向けられた称賛は、
俺自身を称えるものじゃない。

『超大物俳優の息子』。

それだけが、大人たちが俺につけた
唯一の価値ラベルであることに。

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