SOUND

この景色は、父親からの贈り物。

「犯罪者の子」「消えろ」

そう書かれた学校の机を、
俺はもうすっかり見慣れてしまった。

みんなのいたずらを制する先生の言葉すら
うわべの物だってわかってる。

俺が何をしたところで
父親のしたことは変わらない。

心が軋む。もう何か感じることすらも
手放してしまいたい。

そうして、いつからか俺が見る景色は
地面だけになっていた。

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