SOUND

永遠なんてないと気づいたのは、すべてが終わった後だった。

ステージに立てば割れるような歓声が上がった。

極上のトラックに、最強のラップ。

隣を見れば最高の相棒。

武雷管の名を知らない人間は
この世界のどこにもいない。

あの頃の俺たちは、間違いなく無敵だった。

こんな時間がいつまでも続くのだと
俺たちは無邪気に信じていた。

終わりの足音が迫っていることになんて
少しも気づいていなかった。

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