paradoxlive

ついに火蓋が切って落とされたParadox Live。
cozmezの珂波汰は、トラップ反応中のアレンからファントメタルを奪い取る。壮絶な半生を送ってきた珂波汰には勝たなければいけない理由があった。弟の那由汰は兄の行動に動揺し、奪った物を返すように説得するが……。
一方、知らせを受けたアンたちはファントメタルを取り戻すためスラム街へと足を踏みいれる。
初戦から波乱の巻き起こるステージバトル。その勝敗は――？

悪漢奴等の依織にはとある目論見があった。
その手掛かりを得るため、The Cat's WhiskersのいるBar4/7に赴き、そこで旧知の仲である匋平と過去の思い出を語り合う。
依織と匋平が過去にパートナーであったこと。数々の修羅場を潜り抜けてきたこと。思い出話の末、核心に迫る一同。
果たして依織の目論見とは――
複雑に絡んだ歯車が動き出す。

ステージバトル後、The Cat's Whiskersのもとを訪れたBAE。
夏準の言葉をきっかけに、音楽性の違いによる衝突が生まれてしまう。直明が場を収めようとしたその時、リュウの放ったひとことが夏準を刺す。
逆上し部屋を飛び出した夏準を追ったアレンとアン。
その先で夏準の口から明かされる、過去の思い出、そしてトラウマ。
彼らが抱える過去とは。そして、望むものとは――……

ステージバトル”FAMILY”を控えたcozmezと悪漢奴等。
cozmezの矢戸乃上珂波汰は突然弟の那由汰を見失う。
普段いるはずの場所にもどこにもおらず、最終的に悪漢奴等の面々を頼ることに。
普段下げることのない頭を下げた珂波汰を目にした依織は那由汰の捜索に手を貸す。
果たして珂波汰は無事那由汰と再会することができるのか――……

エキシビションマッチを前に、各々が思い思いのオフを過ごす。
旧友と昔の話をする者、最愛の者に想いを馳せる者。
素性の知れない人物を追いかける者、酒に溺れ、クダを巻く者。
その巻き添えを食らう者。
思ってもいない仕事をさせられる者。
それぞれの目的、思いが交錯する。
束の間の休息に彼らが見る景色は――……

闇堂四季は深い悩みを抱えていた。それは誰にも話せなかった、自分だけの闇。しかし、これまでの経験を通し、棗リュウにその秘密を打ち明けようとする。
そして棗リュウは闇堂四季の心に鋭く切り込んでいく。
棗リュウの言葉に突き動かされた闇堂四季は、自らに対峙すべくスラム街の廃ビルへ向かう。
闇堂四季の秘密とは、そして複雑に絡む愛とは――……

ついに訪れたファイナルバトル当日。緊張感とボルテージが最高潮に高まる中、ステージが始まる。
順調にステージをこなしていくBAEだったが、その最中夏準の身体に異変が生じてしまう。
これまで隠し通していたメタルの侵食が不運にもステージの最中に加速してしまった。
急遽中断されたステージ。
なす術もなく困惑する朱雀野アレンとアン・フォークナー。
果たしてBAEの行く末はどうなるのか――……

全てのステージバトルが終了し、優勝を掴み取ったのはcozmez。
賞金を手に入れた珂波汰は、一方でとある事件により、絶望の淵にあった。あてもなく街をさまよい、足の赴くままに訪れたビルの屋上で彼を待つのは、誰もが予想だにしていなかった運命だった……

「幻影ライブシーンの新たな伝説を決める」。
壮大なテーマを掲げ武雷管が主催するビッグイベントParadox live Road to Legendが幕を開けた。武雷管によって選ばれた「BAE」「The Cat's Whiskers」「cozmez」「悪漢奴等」「VISTY」「AMPRULE」「1Nm8」「獄Luck」合計８チームが参戦。
それぞれのチームは自分たちの持てる物全てをかけて王座を狙う。
かつてない熾烈な戦いの火蓋が、今切って落とされる――……

比べられ続け、愛される実感を得られなかった。
AMPRULEの燕東夏は厳しい幼少期を経るとともに比較対象である実兄、燕夏準を憎んでいた。兄を越えるべくRoad to Legendに参加した東夏は夏準の所属するBAEというチームがどれほどのものかを執事である白忠成と値踏みするべく朱雀野アレン、アン・フォークナー、そして兄の燕夏準を自宅に招く。
一方、1Nm8の御山京はとある事情からファントメタルを廃絶するという目標を掲げていた。
対戦相手にファントメタルを手放すことを説得すべく御山京とイツキはThe Cat's Whiskersの経営するBar4/7へと赴く。
自らの運命に抗うためBAE、AMPRULE、The Cat's Whiskers、1Nm8はマイクを握るーー……

「Paradox Liveで結果が残せなければ、チーム解散」。
そんな厳しい条件を突きつけられたVISTYが初戦でぶつかる相手は、前回王者であるcozmezだった。
メンバーがすっかり意気消沈する中、リーダーである憧吾はcozmezのゲリラライブへ赴くことを提案する。
一方、獄Luckは社会奉仕活動の一環として河原の清掃活動に駆り出されていた。そこで偶然にも悪漢奴等のメンバーと再会する。
明かされる紗月と凌牙の過去。そして善と犬飼の因縁。
それぞれの憤りを胸に、cozmez、VISTY、悪漢奴等、獄Luckの初戦が幕を開ける――……

惜しくも第１ラウンドで敗れてしまった４チームが激突する、敗者復活戦。負けられないバトルを前に、彼らはチームが抱えている問題に向き合うことになる。
AMPRULEは覇道を歩む者としてのプライドを。
1Nm8は失ったものを取り戻す希望を。
VISTYは崖っぷちからの再起を。
獄Luckは差別と抑圧への反逆を。
譲れないものを賭けて、最後の切符を掴むための戦いが始まる――……

ステージバトル”WILL”で再戦することになった、BAEとThe Cat's Whiskers。両者のボルテージが上がる中、不穏な報せが入る。
「棗リュウの家出」。
バーに残されたリュウの手紙の内容から深刻だと判断したThe Cat's Whiskersは、BAEに事情を話し協力を仰ぐ。
雨の中で見えてくるリュウの過去。
何があっても繋がり続けるチームの絆。
迷い、傷つきながらも、進化を続ける両者が示す意志とは――……

苛烈していくバトルの中、前回優勝チームとしてインタビューを受けることになったcozmez。
慣れないインタビューに那由汰は耐えるけれど、珂波汰は痺れを切らせて出て行ってしまった。
複雑な感情を抱えて街を歩いていた珂波汰は、悪漢奴等の依織と街中で出会い、アドバイスを受ける。
一方、インタビューを終えた那由汰は、紗月、北斎、玲央と遭遇し、ひょんなことから善の尾行に巻き込まれてしまう。
紗月達は、事情を告げずに一人で出かける善のことを知りたいようで……。
家族を大切に思うからこそ生まれた悩みは、やがてより強い信頼へと変わっていく。
ファイナルバトルへの出場を賭けて、一歩も引けない勝負に出る――……

ファイナルバトルに進んだBAE、cozmez、獄Luckのリーダーは、武雷管に呼び出される。
そこで伝えられた楽曲のテーマは、『REVOLUTION』……革命だった。
ずっと抱え続けていた問題と向き合う者、原点に立ち戻り絆を強める者、自由を求めて反逆の音を掻き鳴らす者……
それぞれのチームが現状を見つめ直し、目指す場所へ向けて結びつきを深めていく。
最後の戦いを経て、新たな伝説として歴史に名を刻むチームとは――……